【おすすめマンガ】フルーツバスケット
フルーツバスケット、というマンガを知っていますか。
自分は小学生の時に友達から借りて途中まで読んだことがあって、結構どろどろしていたなという印象でした。
今春に再アニメ化すると話題になっていたので、これを機に最後まで読んでみようと思って読んでみました。全23巻です。
あらすじなどは調べれば出てくるので書きませんが、全巻読んでみた感想としては、これは家や血筋や家族にとらわれた人がひとりの人間として自立していくお話だと思いました。
登場人物がたくさんいるのですが、みんな何かにとらわれていて(あるいはとらわれていた)、それが相互に絡み合ったりしてこじれにこじれています。それが人との関わりの中で少しずつ変化していくんです。
人は社会の中で生きているのでなんらかの属性(男性であるとか子どもであるとか)が付いて回りますが、どの属性に分類されるかやその属性が持つ意味などは社会のあり方によって変わります。だから、属性がその人に与える影響は決して小さくはないけれど、その人をその人たらしめるのは属性ではなくその人が選んで生きてきた人生だと思うんです。
そういう意味で、このマンガは普遍的な題材を扱っていると思います。各々の登場人物が変わっていこうともがく姿が丁寧に描かれていて素敵です。
読んだ後は少し優しい気持ちになれました。おすすめです。